シンボルツリーにはオリーブがおすすめ!品種やデメリットも解説
シンボルツリーとは、家の目印になる役割をする木のことです。
家に緑を取り入れることで家の外観が明るく見える効果や目隠しの効果など、シンボルツリーにはさまざまなメリットがあります。
「シンボルツリーをなににしたらいいかわからない」という方におすすめしたいのが、オリーブの木です。今回はシンボルツリーに向いているオリーブの品種やメリットなどを紹介します。
シンボルツリーに向いているオリーブの品種
オリーブの木は数百種類あると言われており、日本だけでも60種類ほど栽培されています。60種類あるなかでも庭木に向いている品種は数種類なので、そのなかから自分好みのものを見つけましょう。
ここでは、庭木に向いているオリーブの品種を紹介します。
シプレッシーノ
オリーブのなかでも一番人気で庭木として植えられることが多く、ホームセンターでも購入できます。生え方にクセがなく、直立型で見た目もスマートなので園芸初心者にも育てやすい品種です。また、耐風性があるので、少々の風では倒木することはありません。初めて庭木を植える方におすすめの品種です。
ミッション
ミッションは樹齢がとても長く、1000年以上あると言われています。直立型でバランスよく成長するので、育てやすいのが特徴です。暖かく雨の少ない気候を好むので乾燥に強く、やせた土地でも育つ丈夫な木です。日当たりがよく、水はけのいい場所に植えてください。ミッションも初心者の方におすすめの品種です。
ルッカ
ルッカは樹形が横に広がる開帳型で、小さめの実をつけます。見た目の美しさから、庭木だけではなく観賞用や贈り物としても人気のある品種です。暖かい場所と水分を好むので、日当たりがいい場所に植えて水をたっぷりあげてください。実のつき方が隔年結果といって一年おきに豊作と不作を繰り返すので、鑑賞用として楽しみたい方におすすめです。
コラティーナ
コラティーナは直立型で葉が大きく、早く実をつけるのでオイルの含有量が高いことが特徴です。イタリアではオリーブの品種のなかで一番人気があります。厚さと寒さの両方に強いので病気もしにくく、とても丈夫で育てやすい品種と言えます。コラティーナは、「オリーブの実を収穫してピクルスやオイル漬けにしてみたい」という方におすすめの品種です。
オリーブがシンボルツリーにおすすめな理由
オリーブは常緑樹といって、一年を通して幹や枝に葉がついています。オリーブの木は季節によって見た目が変わることがなく、一年中住宅に緑を取り入れられるのが人気の理由です。
オリーブの木がシンボルツリーにおすすめな理由は他にもあるので、見ていきましょう。
見た目がおしゃれ
オリーブの葉は細長く葉の色も少しくすんだ緑色なので、見た目がおしゃれですよね。葉の付き方も多すぎず少なすぎずで、家の外壁を隠し切らない控えめさも人気のポイントです。
また、オリーブは挿し木も簡単なので、室内にも鑑賞用として緑がほしくなったときには、本体の木からすぐに挿し木できます。
常緑樹だから手入れがラク
常緑樹は一年通して葉がついているので、秋に落ち葉の掃除をする必要がありません。葉の生え変わりなどで落ちることもありますが、大量に落ちないので掃除も簡単です。
また、オリーブは乾燥と寒さに強いので、日当たりのいい場所に植えることだけに気を付ければ、ほとんど手入れは必要ありません。そのため、オリーブは園芸初心者でも比較的育てやすい品種といえるでしょう。
水やりは夏のみでOK
先ほども書いたように、オリーブは乾燥に強いので水やりは必要なく、雨水で十分です。しかし、7月~10月までの夏場や乾燥する時期には、水やりをしてください。地面の表面が乾いていたら、しっかり水をあげておきましょう。
夏場の水やりは時間帯も重要です。水やりをする時間は必ず夕方にしてください。朝に水をたっぷりあげてしまうと、昼間の熱い時間に湿った根が温められて木が弱ってしまいます。
オリーブのデメリット
シンボルツリーとして人気のオリーブですが、デメリットもあります。デメリットを把握せずに植えてしまうと後悔することもあるので、デメリットも確認しておきましょう。
虫が寄ってくる
オリーブの木には蛾の一種で「ハマキガ」の幼虫、「ハマキムシ」がつきやすいことがデメリットです。ハマキムシは新芽が好物で、春の暖かい時期から11月の秋の終わりまで活動しています。
春にはオリーブの葉を食べ、秋にはオリーブについた実まで食べてしまう厄介者です。葉が食べられると見映えが悪くなってしまうので、早期発見が大切。
ハマキガの予防方法は「木にネットにかける」、明かりに寄ってくるので「玄関の電気を消す」などがあげられますが、なかなか難しいですよね。そのため、駆除方法が重要になってきます。
ハマキムシの駆除には、液体の駆除剤を使います。散布するものや土にかけるものまでいろいろな商品があるので、自分のやりやすいものを選びましょう。オリーブの実を収穫したい方は、栽培用のオーガニック駆除剤を使用してください。
ハマキムシは鵜化したてのころには葉の裏にいますが、育ってくると葉に巻き付いて隠れてしまい、駆除剤が効きにくくなってしまいます。木を守るためにも、早めの発見・駆除をしてください。
鳥が実を食べにくる
オリーブの実ができる秋ごろには、実を食べに鳥がやってきます。鳥がくると実を食い散らかすだけではなく、フンをされることも。下に落ちた実やフンを掃除しなければならないのが、オリーブのデメリットです。
鳥の対策は光ものを吊るしたり、超音波の鳥よけグッズを使ったりなどいろいろありますが、どの方法も庭の見映えが少し悪くなってしまいます。
見映えが悪くならないように鳥対策をしたい方は、オリーブの実がついた時点で収穫してしまうのも対策のひとつです。
特徴やデメリットを把握して後悔のない選び方を!
一年中葉がついている常緑樹のオリーブは、乾燥にも強くほとんど手入れが必要ありません。オリーブは園芸初心者でも育てやすいので、シンボルツリーにおすすめです。
オリーブの品種によっても少しずつ特徴が変わってくるので、特徴から家の庭に合うものを見つけましょう。
虫がついたり、鳥がよってきたりするデメリットがあることも頭に入れて、後悔のしないシンボルツリー選びをしてください!
外構・建築関連の会社で15年の勤務後に独立、埼玉外構を設立。お客様に喜んで頂けるよう、リーズナブルなエクステリアプランをご提案しています。